平成27年9月9日に、NHKテレビの「ためしてガッテン」と週刊ポストの10月23日号に掲載された「注射で治す肩こり治療革命」の記事を見て、私は大きな衝撃を受けました。
というのは当院では20数年前よりずっとこの治療法を続けてきたからです。
その記事の内容を要約すると
「肩こりや腰痛の原因は筋膜にあり、この筋膜がシワのように凝り固まるため起こります。マッサージなどをして揉めば揉む程筋膜にシワが寄り、痛みが長期化します。トリガーポイント注射を行うと、このシワが一挙に解放される為、即座に痛みが改善されます。」
この記事の内容は、以前から石川県小松市にある加茂整形外科医院の加茂淳先生が主張されている「肩こりや腰痛の殆どの原因は、トリガーポイントと言われる筋硬結にある。」と、ほぼ同じ内容となっています。
線維筋痛症という全身の激しい疼痛が長い間続く疾患があります。
アメリカなどではよく知られた疾患なのですが、日本では医療側を含めて認識度が著しく低くなっています。
あるドキュメンタリー番組によりますと、加茂整形外科医院は、全国の線維筋痛症患者さんの「駆け込み寺」となっており、この医院では全身のトリガーポイント注射を行うという治療法で症状が軽快している患者さんが多数いらっしゃいます。
当院でも頚椎症、頚椎椎間板ヘルニア、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症などの診断で治療を続けている患者さんが多数いらっしゃいますが、トリガーポイント注射で軽快する方が殆どです。
中には、強度の腰痛で身動きも出来なかった患者さんが、注射の後で痛みが全く無くなり、スタスタと歩いて帰られる事もしばしばです。
また他の病医院で手術を強く勧められるていた患者さんが、当院の治療で手術を回避出来たケースもあります。
また腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症で手術を受けた後も、症状が軽快しない方や、再発を繰り返している患者さんも多数いらっしゃいます。
また、手術を2回3回と受けたにも関わらず、症状が軽快していない患者さんも通院しています。
最近の研究では、慢性腰痛や腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症、肩こりなどの疾患は、神経の圧迫だけではなく、筋肉に出来たトリガーポイントも原因になっているという説が有力です。
これを筋膜性疼痛症候群と呼んでいます。
当院ではトリガーポイント注射の他に、筋肉の硬直を和らげる低周波治療法や温熱療法などのリハビリ、神経障害性疼痛治療剤のリリカ®、トラムセット®、ノルスパンテープ®なども併用する事により高い治療効果を上げています。
上記に記した治療法は、全て健康保険が適用される為、治療費が安価で済むのも優れた点です。